西岡康広『高山 PHOTO 紀行』

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全国に小京都と呼ばれる小さな町が数多くあるが、高山の町ほど京都をイメージさせる町は少ない。
京都と違うところは、もちろん町全体の規模が小さいこと、そして京都では北が川上であるのに対して、 高山は南が川上となっていることである。京都に住んだことのある人は川下に向かって背中の方に太陽が あることがちょっと不思議に感じるかもしれない。しかし、これがまた旅の面白さかもしれない。
なによりも、江戸時代の古い町並みを守りながら、この中で静かに暮らす人々に逢うのがこの町を訪れる 旅の楽しみであろう。

西岡康広『幕張新都心』

「幕張新都心」より サブタイトル 「夏のおわりに」 1994年9月

千葉市美浜区花見川河口付近にて
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幕張海岸周辺はかつて絶好の海水浴場、潮干狩り場として東京、千葉周辺の人々の生活の場・憩いの場であった。 今では、当時の沖合い2キロメートル以上にわたって埋めてられ、そこに近代的な高層ビルが建ち並び日本経済の 一翼を荷うようになっている。 また、海岸には人工の砂浜が造成され当時の面影を少しは忍ばれるようにしている。
往時の風景を知る人には決して満足のいく海岸ではないであろうが、こんな所にも現代人たちは憩いの場所を求めて 集まってくる。そんな現代人たちのしたたかな適応性に感心しつつ、これが日本の一部であり、これが現代なのだと 認めざるを得ない。

Japan Realist Photographers association CHIBA